バーストラウマとは?

トラウマ解消ヒーリング・感情トレーニング・ヨフィエルSAICOです。

バーストラウマは、胎児期から、生後3ヶ月ぐらいまでに本人が主観的に捉えた、満たされない欲求や傷ついた経験に感情が固着してタイムカプセル化したものです。

バーストラウマは、明確な記憶としては残らないものの、人生全般に多大な影響を与えるといわれています。

バーストラウマは大きく分けて、胎児期のもの、出生時のもの、生後3ヶ月ぐらいまでのものがあります。

胎児期のバーストラウマ

本人が何を傷ついた経験と捉えるかは様々ですが、一般的には

・望まれない妊娠
・妊娠そのものに対する不安
・母親に対する暴力
・母親の慢性的ストレス、悲しみ、うつ、情緒不安定
・母親の生活の大きな変化

などが、胎児期のバーストラウマと関係しているといわれています。

科学的にも、「子どもの脳は、受精の瞬間から環境によってつくられる」といわれています。

人間の感情や自意識は、生まれる前、子宮にいるときからあることがわかっています。

胎児期の母親の栄養状態や、タバコなど有害物質の、胎児への影響はよく知られていますが、栄養や有害物質だけでなく、胎児期の母親の感情やストレスや態度なども胎児に影響を与えます。

胎児と母親は、ホルモンや感覚、直感を通して常に影響しあっているからです。

例えば、妊娠女性が慢性的なストレスをうけつづけると、ストレスホルモンが増加し、ホルモンを介して胎児の脳の構造と機能に影響を与え、子供の将来のストレス処理能力を低下させるともいわれています。

妊娠を計画する前に読んでおきたいバーストラウマの本

バーストラウマに興味がある方は、トマス・バーニーの本も読んでみてください。妊娠を計画する前に読んでおくのがおすすめです。


『胎児は知っている母親のこころ―子どもにトラウマを与えない妊娠期・出産・子育ての科学』トマス・バーニー (著)

出産時のバーストラウマ

出産時のバーストラウマは、出産による急激な環境の変化によるものです。ほぼ、誰でも形成されます。

出産時は、医学的にも母子ともに状態が急変しやすいだけに、医療的介入が多くなりやすい時期でもあります。

医療的介入が多く、母親の不安のレベルが高い出産は、バーストラウマをつくりやすいといわれています。

バーストラウマが大きいと、

・「生きていてはいけない」といった、自分の存在価値否定が強くなり、生きているだけで不安が生まれやすくなります。

・変化することに強いストレスを感じたり、変化を恐れるような人生を歩んでしまいがちになります。

また、なるべく出産による急激な変化を減らしてバーストラウマを減らす試みとしては、水中出産や、分娩室を静かで暖かく薄暗い状態にする、出生直後に母親の心音を聞かせたりスキンシップをとることなどが知られています。

出産方法と子供の性格の素因との関係もあるようです。(出産方法だけで性格が形成されるわけではないのであくまで参考程度にしてください。)

自然分娩:自分に自信があり、自分の力を信じることのできる子供になりやすい。

無痛分娩:麻酔で感覚が麻痺し、出生後に母親ときずなを築くのがむずかしくなりやすい。ストレスをうけると、混乱したり無力感を味わいやすい。

陣痛誘発促進剤を使用:胎児は自分のリズムがかき乱されたと感じ、混乱、恐怖、止められた、さえぎられた、侵略された、支配されたと感じることがある。ストレス下で怒りや憤りを感じやすい。

鉗子分娩:鉗子の痛みを暴力的、侵略的と感じることがある。スキンシップを嫌い、撫でられたり、抱きしめられたりすることに恐怖心をもつ傾向がある。ストレスが頭、首、肩の痛みとなって現れる傾向がある。

予定帝王切開(陣痛前の帝王切開):子宮収縮がもたらすマッサージを味わい損ねたために、体のふれあいを過剰に求める傾向。わざわざ自分を困難な状況におとしいれ、誰かに救ってもらいたがる傾向。「別れる、捨てられる」ということに過敏になる傾向。

陣痛後に帝王切開になった:予定帝王切開の傾向に加え、行き詰まりを強く感じる傾向。やり遂げられない、成功させられないと感じてしまう傾向。

へその緒が首にきつく絡まっていた:窒息を過剰に恐れる傾向。首や声帯に心身症の症状が現れやすい。

逆子:頑固で強情になる傾向。「私は信じた道を行く」といった感じ。子宮にいるときに何度も矯正を試みられた場合は、「自分はまちがっているのではないか」と感じやすい。

(参考:『胎児は知っている母親のこころ―子どもにトラウマを与えない妊娠期・出産・子育ての科学』

そうはいっても、自然な出産ができなかったからといって罪悪感はもたないようにしてほしいと思います。

命に関わる場合は医学的に介入が必要なこともあるし、命があるからこそ、バーストラウマとか言ってられるわけですから。

出産時のトラブルのマイナス影響は愛情のこもった育児で克服できるともいわれています。

それに、トラウマ解消ヒーリングで解消することもできますしね。

出生直後のバーストラウマ

 
出生直後のトラウマは、母親との別離などで形成されます。

出生後のきずな、愛着を深めるためには、スキンシップ、目を合わせること、におい、親の声や表情、母の心音を聞く、母乳を飲むこと、子供の出した合図に親が反応すること、などが大事だといわれています。

親から揺るぎない愛着を受けた子供は、人の気持ちに共感できる、柔軟性がある、自主性がある、深い友情を築ける、多様な情緒を理解できるという性質があります。

親が情緒ある反応に欠けていたり子供と深く関わらない場合は、子供は内向的になったり、不活発になったり、無力感をもつ傾向があるといわれています。ポジティブな感情もネガティブな感情もあじわうことがない、控えめすぎる人になりやすいといわれています。

親が感情的で、気分のムラが激しく、信頼性に欠け、子供に刺激を与えすぎる場合は、子供は次に何が起こるか予測できなくなります。親から離れるのを恐れたり、衝動性が高く、自制力が弱くなり、怒りやストレスをコントロールするのが苦手になりやすくなります。

親が未解決なトラウマや悲しみを抱えていて子供の要求に反応する余裕がなく、無秩序で気まぐれで予測のつかない態度をとる場合は、子供は敵対的、暴力的になったり、現実から解離する傾向があり、大人になっても深刻な精神的問題を抱えるリスクが高くなります。

(参考:『胎児は知っている母親のこころ―子どもにトラウマを与えない妊娠期・出産・子育ての科学』

バーストラウマは本人が主観的に捉えた満たされない欲求や傷ついた経験によるものなので、親が揺るぎない愛情を与えたとしていても、家事をするために一時的にスキンシップを中断したといったことでも、できてしまうこともあります。

バーストラウマがたくさんあると、自分ではハッキリ認識しにくい、根拠のない不安感、自己否定感が人生全般に漂ってしまいます。

バーストラウマは思い出しにくいので、自分では解消しにくいものですが、一悟術ヒーリングでは、自分で思い出せないバーストラウマも解消することができます。

ヒーリングで、バーストラウマが解消されると、日常的に不安よりも喜びを感じやすくなり、自分はうまくいくといった根拠のない自信がでてきますよ。