一つの言動だけみて、○○な人と決めつけていませんか?

トラウマ解消ヒーリング・感情トレーニング・ヨフィエルSAICOです。

トラウマがたくさんある人が、生きづらさを感じやすい原因の一つとして、部分(一つの言動)から、その人の全体を評価してしまうという思考のクセがあります。

例えば、
・Aさんが上目遣いで人と話していた。
→「Aさんは人に媚を売る人だ。最低な人だ。許せない」

・Bさんが人によって言うことが違うことに気づいた。
→「Bさんは表裏のあるとんでもない人だ。信じられない」

・Cさんが大きな声ではっきり意見を言う
→「Cさんは押しの強い強引なやつだ。苦手だ」

こんな風に一つの言動だけみて、○○な人と決めつけていませんか?

トラウマ(インナーチャイルド)と思考のクセ

こういった思考のクセの背景には、

幼少期に親から
・「失敗したあなたはダメな子」
・「お手伝いをしなかったあなたは悪い子」
・「お母さんの言うことを聞かないあなたは悪い子」

など、一つの言動から、自分を全否定されたトラウマ(インナーチャイルド)が関係しています。

親は、何気なく言っただけの言葉でも、言われた方はとても傷つきます。

人にレッテルを貼りすぎると、生きづらくなる

一つの言動で、その人全体を評価してしまうと、

自分の周りに、最低な人、とんでもない人、悪い人、許せない人、苦手な人、嫌いな人、信じられない人が、どんどん増えていってしまいます。

一度、嫌な人とレッテルを貼ってしまうと、

その人がそういう言動を取ってない時も、嫌な人という目で見てしまいます。

そして、自分が嫌な目に会うかもしれないと思って、ビクビクしたり、イライラしたりして接してしまいます。

こういうのって、相手になんとなく伝わってしまうので、余計に相手の嫌な面を引き出したりしてしまいます。

これを繰り返していると、人間関係でトラブルが起きやすいし生きづらいです。

自分に対しても○○な人と決めつけていませんか?

この一部をみて○○な人と決めつける思考法は、他人に対してだけでなく、自分に対してもやってしまいがちです。

例えば、
・「積極的になれない私はダメな人間だ」
・「気持ちを表現できない私は不器用な人間だ」
・「仕事ができない私は存在価値のない人間だ」

など、自分の一つの部分を見て、自分は○○な人と決めつけて全否定してしまうのです。

自分で自分をダメな人間と決めつけていたら、生きづらいですよね。

嫌なのは「人」なのか「言動」なのか?

冷静に考えてみると、嫌なのは「その人」や「自分」ではなく「その言動」ではないですか?

だったら、こんな風に考えてみませんか?

・「Aさんは人に媚を売る人だ。最低な人だ。許せない」
→「Aさんの上目遣いで話すところが許せない」

・「Bさんは表裏のあるとんでもない人だ。信じられない」
→「Bさんの人によって言うことが違うところが信じられない」

・「Cさんは押しの強い強引なやつだ。苦手だ」
→「Cさんの大きな声ではっきり話すところが苦手」

嫌なのは「人」ではなく「その言動」と考えてみると、その人の嫌な言動だけでなく、それ以外の部分も、よく見えてくるようになります。

人を多面的に見ることができると、好きか嫌いか、敵か味方かといった、オールオアナッシングで人を判断しなくてよくなります。

今まで自分の周りにいた敵が、敵でもないけど味方でもないぐらいに見えてきます。

そしたら、すこしは気が楽になりませんか?

自分を全否定せずに、部分否定にしてみる

自分に対しても、「私はダメな人間だ」とひとくくりに全否定してしまうと、

何から、手をつけていったらいいのかわからないし、なんにもやる気がおきません。

逆に、自分の一部だけを自分でダメだと思っているだけだと、そこを改善しようかなって気も起こってきます。

・「積極的になれない私はダメな人間だ」
→「私の積極的になれない部分を改善したい」

・「気持ちを表現できない私は不器用な人間だ」
→「私の気持ちを表現できない部分を変えたい」

・「仕事ができない私は存在価値のない人間だ」
→「私の仕事ができない部分を変えたい」

自分で自分の気に入らない部分があったとしても、なにも全否定する必要はないのです。

気に入らない部分だけ、ちょっとずつ変化させればいいと思った方が楽ではありませんか?

もちろん、トラウマ解消ヒーリングでトラウマを取っていくと、こういった思考のクセも自然と取れていくので、より早く、スムーズに、楽に生きられるようになりますよ。

自分と向き合って思考のクセを変えていきたいかたには覚醒塾がおすすめです。

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